【過去の自分】では分からなかった出来事を【今の自分】が解釈する|占い 和音堂
どうも、【占い 和音堂】です。
先日友人から個人鑑定を申し込まれ、生まれ育った町に行ってまいりました。
久しぶりの地元の路線、人の少ない(本数も少ない)電車に揺られて地元に向かいます。すると、一駅ごとそれぞれに思い起こされる記憶があるなと感じました。
それはまるで記憶の宮殿(記憶術の一種)のアクセスポイント。
記憶を巡る旅路です。
十代の頃に通った教習所。人生で初めて終電を逃して乗ったタクシー乗り場。
帰路に着く恋人(現在の妻)を見送ったホーム。友人たちと行ったカラオケ。
家族と花見に出かけた土手。友人の父が連れて行ってくれた居酒屋。
続いて友人とした喧嘩なんてのも思い出しました。
今思えば、なんであんなことを言ったのか。
なんであんなことを言われたのか。
大人になると、ものの見方も角度も変わって、記憶の中の不可解な出来事になんとなく以前より解釈が付けられる様になります。
「こういうコンプレックスがあったから」
「こういうプライドが邪魔をしたのかも」
解釈が出来るようになると、ずっと仕舞っていたけどなんとなく引っかかっていた、ある種「呪い」の様な物(憑き物とも言えるかも)がすっかり解けて、今まで無意識に遠ざけていたもの(その友人に連絡する等)に再び接することが出来る様になるものです。
普段鑑定では「未来が知りたい」という方が多いです。
しかし、時たま「あの当時の彼の気持ちを知りたい」とか「トラウマの正体が知りたい」という方もいらっしゃいます。
そんな時、タロットを使って心理テスト(ロールシャッハテストの様にカードを解釈してもらう)、心理カウンセリング(来談者中心話法をタロットをヒントにしながら行う)の様な手法を取っていくと、みるみる当時の疑問や出来事の裏で起きていた事が読めてきます。その解釈が正解かは私には分かりません。しかし相談者様は自分なりに解釈が出来、当時の記憶と折り合いが付けられる。そうすることによって「一歩踏み出せる」「将来に目を向けられる」「自分の自信や力を取り戻せる」というわけです。
「過去」を知る、向き合うというのはとても勇気の要る事です。
しかし「未来」が「過去」と「現在」の上に成り立っている以上、避けてばかりでは進めない道も出てきます。そんな道を進むための一助となれれば、これほど占い師冥利に尽きることはございません。
今回の里帰りは、自分の過去と向き合う良い機会にもなった気がします。
そんな機会を作ってくれた友人にも感謝。