「正しい言葉」と「伝わる言葉」
どうも、【占い 和音堂】です。
名前の通り占い師です。
占い師は「言葉」が非常に重要な職業です。
いくら優れた感覚を持っていても、はたまた占いに関連する膨大な知識を持っていたとしても、それを伝える「言葉」がなければ、今分かっていることを相談者に共有することは出来ません。
今回はそんな重要な「言葉」について。
「正しい言葉」と「伝わる言葉」は時として違う
皆さん「リユース」という言葉を聞いたことはありますか?
エコに関心の高い方なら知っているかもしれません。
「リユース(Reuse)」とは文字通り「再使用」という意味の言葉です。
私は以前再使用品を取り扱う、リユースショップに勤めていました。
お客様から買い取ったものをクリーニングして販売するお店です。
「リサイクルショップとは違うんですか?」とよく訊かれますが、今回お話したいのはまさにその点。
実は「リサイクルショップ」という表現が正しくないのです。
性格には「リユースショップ」。
「リサイクル(Recycle)」というのは本来、使わなくなった品物を原材料にして加工、形を変え、別の品物として販売すること。
例えば廃棄ポリエステルから衣類を作ったり。
「再使用」と「再利用」の違いです。
なので、巷に溢れている「リサイクルショップ」は本来「リユースショップ」が多いんです。しかしこれをいちいち訂正していたら、ちょっと嫌われちゃうかもしれません(笑)
「リユース」よりも「リサイクル」という言葉が広く流通している今、それが誤用であっても伝わるのは後者。
なんだかもやもやしないでもないのですが、こういった形で言葉が変わってしまうのは昔からよくあることです。
伝わらなくても根気強く「正確な表現」を用いる。
「間違った表現」だけど伝わるから使う。
どちらも悪いとは言えません。ここが難しい。
「言葉」はなんの為にあるか
「言葉」は人類が築いてきた文明の利器の一つ。
時代に合わせて「伝わる様に」進化してきたものです。
「言葉」を扱う仕事をしている以上、なるべくなら正確な語彙を持っておきたいですが、使う上では伝わらなければ今度は言語という存在の意義が損なわれます。
色んな言葉を知っている上で、状況に合わせて使い分けられるのがベストかなと思います。
例えば専門用語、業界用語。これは使わない人々には耳なじみのないものです。
変な横文字を急に使われて不快に思われた経験にある方も多いはず。
ここ10年くらいその手の「不快談」が随分増えた印象です。
しかし専門用語というのは、本来その業界人や専門家の方同士がなるべく短く、スピーディーにやり取り出来るように進化してきたものです。
なので、ある「域」では使った方が「伝わる」わけです。
格好つけて使うものでも、マウントの為の道具でもありません。
言葉は「伝える」為のものです。
まぁある意味「いけ好かない」という印象は伝えられているかもしれません・・・。
まとめ
「どんな相手に対しても伝わる言葉を使える」
これは私の一つの目標でもあります。
自分の言葉に酔わない。あくまで相手の立場から聞き取りやすい言葉で、なるべく分かりやすく。
これからも精進していきます。