占い 和音堂|タロットと西洋占星術|東京、神奈川

東京、神奈川で活動する占い師のブログ。占い以外の事も書きます。

占い師は複数の占術を覚えなければいけないのか|占い 和音堂

どうも、【占い 和音堂】です。

普段は西洋占星術、タロットカードを使って、東京、神奈川で鑑定をして回っています。

 

鑑定をしている際、占い自体にすごく興味を持たれる方もいて、そんな時は軽く仕組みをお話しています。すると後日「タロット買いました!今度教えてください!」と連絡が来たり。なんだかんだ占ってきた人の中で、5人くらいは占いを始めて、プロになろうかなと考えている方もいらっしゃいます。

そんな時にされる質問の一つ。

「占いって複数出来なきゃいけないんですか?」

これってプロになってからも悩んでる方いらっしゃいそうなテーマですね。

先に結論を申しますと「自由」です。

複数の占術を駆使される方が多い印象ですが、タロット一本でもものすごく活躍されている方もいらっしゃいます。どれが間違いなんてこともありません。

ここからはまず、占いの大まかな種類と何に適しているのかを書いてきます。

 

占術の種類と得意分野

占術には大きく分けて「命・卜・相」の3種類あります。

命術

生年月日や出生時間などから、生まれ持った性質や運命を割り出す謂わば「運命学」。

四柱推命紫微斗数、西洋占星術などがこちらの命術に当たります。

性格診断だけではなく、体質や吉方位、どう気を付けて生きるべきか、いつどこで何をしたらいいかなど、かなり細かく調べることが出来るので、自分をよく知る、先を見通すのに向いた占いです。

卜術

ランダムに出したカードや数字、シンボルから近い出来事を占う。

タロットやルノルマンと言った札占、周易、ルーン、書物占いなどがこれに当たります。先ほどの命術がもっと大きく見通すのに対して、近い将来や近々の決め事を占ったり、今悩んでいることを解消するのに向いています。

相術

姿形、環境など、物目に見えるものから性質や運勢を鑑定していく占い。

手相、人相、姓名判断、家相がこれに当たります。

こちらも命術の様に、性質を見たり、過去から未来を見通す方法があります。

しかし相は変化しますので、どの様に性格が変化しているのか、それによってどう未来が変わっていくのかが見られます。

 

占術にはそれぞれに合ったシチュエーションがある

例えば、

「自分をもっと知りたい、でも個人情報は教えたくない」

というお客様がいたとします。初見様だとたまにあります。

この場合「自分を知りたい」なら向いているのは命術ですが、生年月日などが必要な為、命術は使えません。

タロットを使った精神分析的な手法もありますが、こんな時は手相などから分析していくのがベターでしょう。

 

お次はタロットが合うシーン。

一時期筆者が「道具無しでの鑑定が身軽で良いな」と思って、身の回りのもので占う方法(梅花心易や辻占など)を勉強した時に感じた事ですが、客観的に考えてみると道具や表などがなければ「適当に言っているのでは?」と思われかねません。

その点、メジャーなライダーウェイトスミス版タロットなんかは、絵柄が分かりやすく、お客様自身も意味を感じ取りやすい、一緒に考えやすいといメリットがあります。

 

占いの専門性と万能占術

上記した通り、占いそれぞれに合ったシチュエーション、向き不向きがあって、相談者の要望に応えようとすれば複数の占術を知っているに越したことはありません。

得意占術が使えない時にカバーできたり、得意占術にさらに深みを出す。

サブ占術を習得していればそういったメリットがあります。

そんなカバー力が占いの専門家らしいとも言えます。

しかし手を広げ過ぎるより、一点集中の方が良いという方もいらっしゃるでしょう。それも良いんです。その一つ占術に長けるというのも、専門家としての形だと私は思います。タロットを使い方によっては「万能」と仰る占い師さんもいます。

また、西洋占星術の中には「ホラリー占星術」という卜術の側面もあって、占うと決めた日時の星の配置から失せ物を探すなんて方法もあります。運命術だけとも言えない占星術。これもこれで万能ですよね。

私はと言えば最近「手相、人相が万能なのでは?」と思っていたりします。

道具無しで相手がいれば鑑定できますし、個人情報も要りません。

過去から未来まで分析出来て、適職や健康についても読むことが出来ます。

相が変わっていくのも面白いです。

大切なのはお客様がよりよく進める、楽しめるということ

道具、方法の使い勝手、パフォーマンスとしての見え方というのはあくまで我々側の話。大切なのは今目の前にいる相談者がよりよく過ごすための情報を提示、提案できるか否か。または占いを楽しんで帰っていただけるか否かだと私は思います。

過去を言い当てられて楽しい人もいれば、不快な人もいます。

決めつけられた方が良い人もいれば、やんわり背中を押してほしい人もいます。

その人それぞれに合った方法で対話が出来て、導く、留める、後押しすることが出来れば、占術は自分に合ったもので良いと思います。

自分に合ったもの。とても重要です。

カードが好き。サイコロが好き。星が好き。

道具や方法は、自分の気分をアゲる重要なファクターです。

自分自身が楽しんでいた方が、良い感じに歩みを進められていた方が、

「導く、留める、後押しする」、どれもしやすいです。

是非、自分に合った占術を見極めて、一緒に頑張っていきましょう。